2024年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20周年。吉野山は全体が構成資産の一部として、世界遺産に登録されています。そんな吉野山で世界遺産登録20周年を祝うイベントがこの秋、数多く開催されます。吉野山の秋のイベントを紹介します。
令和6年秋の秘仏ご本尊特別御開帳
吉野山の「ランドマーク」といって過言ではないのが修験道の総本山・金峯山寺。
重層入母屋造り桧皮葺の蔵王堂は国宝に指定されていて、木造古建築としては、奈良市の東大寺大仏殿に次ぐ高さ。荘厳な雰囲気は見ているだけで、心が鎮まります。
蔵王堂に安置されているのご本尊が金剛蔵王大権現3体。中央の像は高さ7.3mを誇る圧巻の仏様です。
秘仏」として普段は公開されていないのですが、毎年、春と秋に特別開帳を実施。
2024年秋も実施されます。
また、夜間特別参拝も開催されます。
秋の秘仏ご本尊特別御開帳 開催概要
開催期間:2024年10月12日(土)〜12月1日(月)
拝観時間:8:30〜16:00
特別拝観料:大人1,600円・中高生1,200円・小学生800円
夜間特別参拝 開催概要
開催日:
2024年10月12日(土)、20日(日)、24日(木)、
11月1日(金)、4日(月・祝)、17日(日)、22日(金)、30日(土)
参拝時間:18:00〜20:00
参拝料:大人2,000円・中高生1,500円・小学生1,000円
YOSHINO 20 ART FESTIVAL Context of MIND TRAIL
「YOSHINO 20 ART FESTIVAL Context of MIND TRAIL」は2020年から昨年まで開催されていた野外アートイベント「MIND TRAIL」を引き継ぐ形で開催される秋の吉野山のアートイベント。
テーマは「Competency/人が集まり力となる」。単に作品を鑑賞するだけではなく、アーティスト自らが吉野の地に入って、地域の人や、吉野を訪れる様々な人と共に作品を創り上げ、その作品が環境や鑑賞者と共に変化し続けながら、地域の自然や歴史を見つめるレンズとなって、様々な人に気づきを与える存在になってほしいという思いが込められています。
修験道の総本山・金峰山寺を中心とした受け継がれてきた信仰が今も根付いている門前町のノスタルジックな町並みを歩きながら、吉野山に展示されている地域の自然、文化、歴史の魅力を映し出すアート作品を楽しめます。
現代アートと歴史的文化遺産のコラボを堪能することができます。
開催期間:2024年10月12日(土)〜11月4日(月)
また音楽イベント「Human Energy Alive: Resonating in Yoshino」も同時開催。音楽を通して、人が繋がり、活力と情熱を持って生きることの大切さを表現します。 ライブ音楽と地域の魅力が一体となり、人々のアイデンティティが繋がることで共鳴する自然と人間の力が人々の心に響いて、感動やエネルギーを生み出す瞬間を体感できます。
「Human Energy Alive: Resonating in Yoshino」開催日
10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)、18日(金)、19日(土)、20日(日)、
25日(金)、26日(土)、27日(日)、11月1日(金)、2日(土)、3日(日)、4日(月・祝)
世界遺産20周年記念「吉野山ライトアップ」
8月から実施されていて、来年3月21日(金)まで夜のライトアップが実施されています。ライトアップの点灯時間、実施場所は次のとおりです。
点灯時間:16:30〜22:00
点灯場所:
黒門・銅の鳥居・南朝妙法殿・二天門跡・吉水神社・東南院多宝塔・勝手神社・喜蔵院・櫻本坊・竹林院
吉野山ロープウェー夜間特別運行
近鉄吉野駅と吉野山を結ぶ「吉野山ロープウェー」が下記の日程で夜間運行を実施。 無料で乗車することができます。
運行日
10月11日(金)、12日(土)、13日(日)、18日(金)、19日(土)、25日(金)、26日(土)、
11月1日(金)、2日(土)、3日(日)
運行時間
17:50〜20:50(毎時20分、50分発)
春の桜のイメージが強い吉野山ですが、秋の紅葉も見応え抜群。近年、紅葉スポットとしても人気が高まっています。
秋の吉野山で紅葉とアート、そして文化に触れて非日常を感じるひと時を過ごしてはいかがでしょうか。