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美しく優雅な行事!安徳天皇を偲ぶ先帝祭〜2024年版〜

平安時代末期、壇ノ浦の戦いの舞台になった関門海峡。その関門海峡を舞台にゴールデンウィークに繰り広げられる歴史情緒たっぷりのイベントが「しものせき海峡祭り」。メインイベントの「先帝祭」は安徳天皇と滅亡した平家一門を偲ぶ美しく優雅な行事。そんな「先帝祭」の見どころを紹介します。

先帝祭とは

「先帝祭」は赤間神宮の神事。赤間神宮は壇ノ浦の合戦に敗れ、わずか8歳という幼さで入水した安徳天皇を祀っています。「先帝祭」は安徳天皇を偲ぶお祭りで、毎年5月2日から4日にかけて行われます。生き残った平家の女官たちが安徳天皇の命日に参拝したことに由来するお祭りです。

祭の最大の見どころは5月3日に行われる上臈道中上臈参拝。上臈道中では艶やかな衣装を身に着けた太夫たちが稚児、警固、官女、禿(かむろ)を従えて、市内を練り歩きます。途中、高下駄をはいて独特の歩き方である「外八文字」を披露します。その様子はまさに花魁道中です。道中は平安時代に宮中で行われた「五節舞姫」の形に倣って行われます。赤間神宮に到着すると上臈参拝が行われます。赤間神宮の境内に設けられた朱色の天橋を列が渡す姿は王朝絵巻そのもの。橋の上でも「外八文字」を披露します。

5月3日の上臈道中、上臈参拝に先立って、5月2日には赤間神宮以下の行事が行われます。

  • 安徳天皇御陵での神事である「御陵前祭」
  • 安芸神楽「壇ノ浦」の披露
  • 筑前琵琶 全国平家会が参列して参拝する「平家一門追悼祭」
  • 安徳帝・武将・女官などが当時の装束を再現して参拝する「安徳帝正装参拝」

5月4日には赤間神宮での神事「本殿祭・出御祭」、赤間神宮から御旅所(伊崎町)までの神事「御神幸祭」が行われます。

見どころ盛りだくさん!「しものせき海峡まつり」

「先帝祭」は「しものせき海峡まつり」のメインイベントとして行われる行事。源平合戦の史実に基づいて歴史情緒もたっぷり味わえる色々なイベントが開催されます。

「しものせき海峡まつり」の主なスケジュール

5月3日(金・祝)

先帝祭

9:30~9:45 西部公民館前(伊崎町) 上臈道中(外八文字披露)
10:00~10:10 グリーンモール商店街 上臈道中(外八文字披露)
10:30~10:40 豊前田商店街 上臈道中(外八文字披露)
細江町~入江町~南部町~市役所経由
11:20~11:30 唐戸商店街 上臈道中(外八文字披露)
16:20~16:50 姉妹都市ひろば特設ステージ 上臈道中(外八文字披露)
13:00~15:00 赤間神宮 上臈参拝(天橋渡り)


源平武者行列

甲冑に身を包んだ約100名の武者と艶やかな衣装をまとった官女たちが源氏と平家に別れて市内を行進します。今から戦場に赴く雰囲気を醸し出し威風堂々とした姿は見応え抜群。両軍とも各所で勇壮な「勝鬨(かちどき)」をあげて源平の合戦を再現します。

下関駅周辺 9:20~9:55 グリーンモール商店街[源氏・平家]
唐戸周辺 10:50~11:10 商工会館~唐戸商店街[源氏のみ]
11:10~11:50 商工会館~唐戸商店街[平家のみ]※上臈道中と合流
13:00~14:00 商工会館海響館~カモンワーフ~唐戸市場~姉妹都市ひろば[源氏・平家]


八丁浜総踊り

9:20~9:40 お亀さん顕彰祭 亀山八幡宮境内社 お亀明神社大前
10:00~11:00 八丁浜総踊り カモンワーフ前ボードウォーク
※雨天中止
11:30~12:10 五穀祭本殿祭 亀山八幡宮本殿

5月4日(土・祝)

御神行祭本殿祭【赤間神宮】、御旅所祭【伊崎御旅所】

13:00~13:30 御神行祭本殿祭 赤間神宮での神事
14:00~14:30 御旅所祭 御旅所(伊崎町)での神事