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【世界遺産登録20周年】吉野山の伝統行事「節分会・鬼火の祭典」

2024年は吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20周年という節目の年。
 
吉野山というと春の桜があまりにも有名ですが、秋の紅葉や伝統行事など桜の時期以外も見どころはいっぱい。
 
吉野山のシンボルといえるのが修験道の総本山、金峯山寺で毎年、2月3日に行われる行事が「節分会・鬼火の祭典」もその一つ。
 
「節分会・鬼火の祭典」は金峯山寺の開祖である 役行者が法力で鬼を呪縛し、仏法を説いて弟子にした故事に基づくといわれる伝統行事です。
 
金峯山寺蔵王堂で法要が行われた後、鬼火の祭典と呼ばれ る鬼の調伏式が行われます。この調伏式は他の寺社のものとは違い、「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われてきた鬼を迎え入れようとするもの。
 
荒れ狂う鬼たちを経典の功徳や法力をもって、また信徒の撒く豆で平伏させ「良い鬼」に改心させます。堂内での法要後には境内において「採灯大護摩供」が修され、大護摩の火の周りを改心した鬼たちが、喜びの「鬼踊り」を踊ります。
 
「節分会・鬼火の祭典」のスケジュールは次の流れで行われます。
 
10:00〜 日数心経
11:00〜 星供秘法・鬼の調伏式,引き続き採灯大護摩供厳修

13:00〜 福豆まき 
 
「節分会・鬼火の祭典」の時期にあわせて、開催されるイベントが「鬼の前夜祭in吉野山」。
2月2日(金)の夕方になると金峯山寺に鬼灯火が並びます。また参道には鬼が出現して、お店などを巡る「鬼の宴」が実施。金峯山寺蔵王堂境内では奉納演奏も行われます。
さらに2月3日(土)にはオリジナル「笑豊巻き(恵方巻き)」の販売もあります。
 
「鬼の前夜祭 in 吉野山」では以下の日時で様々なイベントが行われます。
 
吉野山御朱印巡り:1月27日(土)~2月4日(日) 10:00~16:00
街中燈火・街中提灯:1月27日(土)~2月4日(日) 17:00~21:00
鬼の宴:2月2日(金) 18:00~21:00
金峯山寺燈火:2月2日(金) 17:00~
奉納演奏 和太鼓幻想:2月2日(金) 20:30~21:00
笑の会 笑豊巻き販売:2月3日(土) 11:30~14:00
 
吉野山ならではの節分行事を訪ねてみてはいかがでしょうか。