日本全国の魅力を発見!各地のお祭りや伝統行事、観光情報などを一挙公開。次の旅先をお探しの方は、ぜひご覧ください。

日本全国いい旅navi

西日本を中心に日本各地の観光情報を紹介しています。

世界遺産登録30周年記念 第49回「京の夏の旅」 特別公開の文化財巡り

2024年は「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されてから30周年を迎える記念すべき年。第49回「京の夏の旅」では、テーマ「世界遺産登録 30 周年」と「京の名建築と夏の庭」を中心に、通常非公開の文化財が期間限定で特別公開されます。

2024年夏に特別公開が行われる文化財と見どころを紹介します。

八坂神社 本殿

祇園祭」で知られる八坂神社。斉明天皇2年(656)の創始とされ、古くから厄除けの信仰を集めてきた歴史ある神社です。

素戔嗚尊(すさのをのみこと)や櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)を祀る本殿は国宝。

本殿と拝殿を一つ屋根で覆う「祇園造」と呼ばれる構造で、その地下には大地のエネルギーが集結する「龍穴」があり、青龍が棲み京都を守ってきたという伝説があります。

開催日程:2024年8月3日(土)~9月30日(月)
時間:10:00~16:00(15:30受付終了)
場所    八坂神社 本殿
アクセス:
京都駅から市バス206系統「祇園」下車、徒歩すぐ
京都駅からJR奈良線東福寺」駅で京阪電車乗換「祇園四条」駅下車、徒歩約8分

長楽館「御成の間」

「明治の煙草王」と称された実業家・村井吉兵衛(むらい きちべえ)が1909年に建てた別邸。

観はルネッサンス風、内部はロココ、ネオ・クラシック、アールヌーボーといった様々な建築様式が取り入れられているのが特徴で、当時国内外の賓客を接遇するために使われました。

今回、特別公開が行われている御成の間」はその最上階である3階に位置し、バカラ社製のシャンデリアに折上格天井、波に千鳥を描いた金地の襖絵などが見事な、東洋と西洋の文化が融合した特別な空間。

表千家の「残月亭(ざんげつてい)」写しと伝わる茶室「長楽庵」など、趣を変えて造られた非公開部分を見ることができます。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間    平日 11:00~17:00(16:30 受付終了)
           土休日 13:30~17:00(16:30受付終了)
   8月13日(火)・15日(木)・16日(金)は13:30~17:00(16:30受付終了)、
           8月14日(水)は14:00~17:00(16:30受付終了)

大雲院 祇園

大雲院は1587年に織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された寺院。祇園閣は大倉財閥創始者大倉喜八郎の別邸の一部。建築家・伊東忠太による昭和初期の名建築として知られていて、国指定登録有形文化財です。

高さ36mの3階建て、祇園祭の鉾をモチーフにした外観で内部天井の十二支の装飾や階段部の鬼など独特の意匠が施されています。

閣上からは360度周囲の眺望を楽しむことができます。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
アクセス:
京都駅から市バス206系統「東山安井」下車、徒歩約5分
京都駅からJR奈良線東福寺」駅で京阪電車乗換「祇園四条」駅下車、徒歩約15分

智積院

真言宗智山派の総本山。今回、特別公開が行われる宸殿は、賓客を迎えるための建物。京都画壇の巨匠・堂本印象がが金地に豊かな色彩で描いた「婦女喫茶図(ふじょきっさず)」「松桜柳(しょうおうやなぎ)の図」など色鮮やかな襖絵で飾られています。

中国の廬山(ろざん)をかたどった石組や植込みが織り成す深山のような景色が美しい、伝「利休好み」の国指定名勝の池泉鑑賞式庭園も見どころです。

宝物館では、長谷川等伯と息子・久蔵が描いた「桜図」や「楓図」など、桃山文化を代表する絢爛豪華な国宝の障壁画が収められており、「京の夏の旅」期間中、お得なセット券で拝観できます。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
アクセス:
京都駅からJR奈良線東福寺」駅で京阪電車乗換「七条」駅下車、徒歩約10分
京都駅から市バス206・208系統「東山七条」下車、徒歩3分

仁和寺 御殿・庭園

真言宗御室派の総本山で世界遺産に登録されています。代々皇室から住職を迎えた門跡寺院。国指定登録有形文化財の「宸殿」などの建物群が回廊で結ばれた「御殿」は、御所に似た風情が漂います。

2021年11月から修復工事が行われていた「黒書院」の完成記念として、堂本印象が描いた竹図」「柳図」「松図」「秋草図」などの障壁画を間近で拝観できるようになり、また特別に寺宝も展示されます。

江戸時代の庭園を七代目小川治兵衛が改修した「北庭」と白砂敷きの「南庭」からなる国指定名称の庭園は、一部南庭へ張り出した仮設の回廊からも見ることができます。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間:9:00~17:30(16:30受付終了)
アクセス:
京都駅またはJR嵯峨野線「円町」駅から市バス26系統またはJRバス「御室仁和寺」下車、徒歩すぐ
京都駅からJR嵯峨野線太秦」駅で嵐電乗換、「撮影所前」駅から「御室仁和寺」駅下車、徒歩約3分

上賀茂神社賀茂別雷神社)本殿・権殿

世界文化遺産上賀茂神社は、正式には「賀茂別雷神社」といい、神代の昔に御祭神が降臨され、飛鳥時代にはすでに現在の社殿の礎が造営されたという京都最古の社の一つ。

広大な境内に建ち並ぶ檜皮葺きの典雅な社殿のうち、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)を祀る「本殿」と常設の仮殿「権殿」が国宝、その他の41棟が重要文化財で、21年に一度の「式年遷宮」によって修復され、古の姿そのままに守られてきました。

普段は入ることができない神域「内庭(ないてい)」に入って、本殿(国宝)と権殿(国宝)を神職のご案内で特別参拝できて、貴重な御神宝なども拝観することができます。

縁結びで有名な境内の片山御子神社(片岡社)は、大河ドラマ主人公・紫式部も参拝したとのことです。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
アクセス:
京都駅から市バス4系統「上賀茂神社前」下車徒歩すぐ、もしくは市バス9系統「上賀茂御薗橋」下車徒歩約5分

下鴨神社賀茂御祖神社) 本殿・大炊殿

世界文化遺産下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖神社」といい、京都最古の社の一つ。

紀元前と同じ原生林の植生を残し、縄文土器も出土した「糺(ただす)の森」(史跡)の中に、国宝2棟、重要文化財53棟を含む社殿群が残されており、21年に一度の「式年遷宮」によって古式の通り忠実に修復されています。

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀る東西2棟の美しい「流造」の本殿(国宝)を特別参拝所から間近で拝観していただくほか、神社建築としては珍しい神様のお台所・大炊殿(重文)も拝観することができます。

開催日程:2024年7月12日(金)~9月30日(月)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
アクセス:
京都駅から市バス4・205系統「下鴨神社前」下車徒歩すぐ
京都駅からJR奈良線東福寺」駅で京阪電車乗換「出町柳」駅下車、徒歩約12分

旧三井家下鴨別邸〈主屋二階〉

下鴨神社の南に位置する豪商・三井家の旧別邸で国指定重要文化財

明治13年築の三井家の建物に、玄関棟などを増築。格調高い「玄関棟」は、書院造を基調としながら椅子座式で天井を高くするなど、近代的な趣をもっています。

また「主屋」は、南に広がる庭園と一体となった開放的な造り。庭園には灯籠や巨石などが配され下鴨神社境内を流れて来る泉川から水を引いた瓢箪型の池が作られています。

一般公開されている一階と庭園に加えて、通常非公開の二階の座敷が特別公開されます。

開催日程:2024年8月23日(金)~25日(日)、8月30日(金)~9月1日(日)
時間:9:00~17:30(16:30受付終了)
アクセス   
京都駅から市バス205系統「葵橋西詰」下車徒歩約5分、もしくは市バス4・7系統「出
町柳駅前」下車徒歩約5分
京都駅からJR奈良線東福寺」駅で京阪電車乗換「出町柳」駅下車、徒歩約5分